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【インタビュー】本屋を航る、本屋と渡る 第八回|UNITÉ

2023 11/17
WEB 連載・特集 本屋を航る、本屋と渡る インタビュー
本屋
2023年11月17日
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本屋を航り、本とともに人生を渡る方の話を聞いていく連載企画『本屋を航る、本屋と渡る』

第八回は、『水中書店』の今野さんにご紹介いただいた、三鷹にある本と珈琲のお店『UNITÉ(ユニテ)』の大森さんにお話を伺った。

木の温もりを感じさせる落ち着いた雰囲気の店内には、文芸書からエッセイ本まで数多くの本がずらりと並ぶ。「コミュニケーションが人の本質である」という大森さんの思いから、読書会イベントや作家さんを招いてのトークイベント等も頻繁に開催している。

店内中央に平積みされた本を囲むように、いくつもの本棚が並ぶ

開店に至った理由を教えて下さい。

本屋を自分で経営して生計を立てることが、自分にとって一番楽な生活の仕方だからです。

僕にとって本を読むことは歯磨きすることと同じくらいの習慣で、本屋の経営はその習慣の延長線上にあることなんですよね。

習慣がお金になるような仕事なので、一番楽な生計の立て方だと思っているんです。

その習慣は幼い頃からのものですか。

そういうわけではなくて、子どもの頃はずっと国語が嫌いだったんです。

でも、それが嫌だなと思って、克服のために20歳ぐらいから本を読み始めました。

何が面白いんだろうなって思いながらも、ずっと読んでいたんです。

それで大学生のうちに本屋とか出版社でアルバイトをするようになり、気づけばこの業界に入っていていました。

大森さんにとって本・本屋はどんな存在ですか。

人と繋がることができる、最強のコミュニケーションツールですね。 本屋をやっていると、著者の方から出版社の方までいろんな人がどんどんやってくるので、無限に友達が増えるような感覚があります。

本棚の裏を覗くと、ひっそりと落ち着いた読書スペースが

イベントを多く開催している理由はなんですか。

その場でしか引き出されないものを見たいからです。

本を読むことって、作者と読者のコミュニケーションじゃないですか。ただそれは、読者のペースで進むコミュニケーションで、作者が作品を作ってから読者が反応するまでには時間差があるんです。

一方、イベントで行われるのは即時的なコミュニケーションで、それはボクシングみたいな瞬発的なやり取りです。 そういう場でしか引き出されないものを見たくてやっています。

壁にはイベントのお知らせが貼り出されている

本の並べ方に工夫はありますか。

工夫というよりも、僕にはこの並べ方しかできないんです。もし家にこれだけ多くの本棚があったらこういう置き方になるだろうな、という気がします。

それから、押し付けがましくならないように、ポップを一切つけていません。

本は自分の選択で買うことが大事だから、これを買ってほしいというアピールはしたくないんです。

買わされたという意識で買ってつまらなかったときに、人のせいにしてしまうのは良くないと思うんですよね。 自分で選ぶことが責任感に繋がって、その人をちょっと強くする。そう思います。

チェス台と本が並ぶユニークな空間

本と一緒に珈琲を売ることにした理由はなんですか。

本屋にあるものが本だけだと、場所の記憶としては少し薄いからです。

僕は、本はどこで買うかだけでなくて、どこで読むかが大事だと思っています。

例えば、あの本はあの場所で買って、あの場所で読んだっていう記憶があるとします。10年後とかにそれを思い返したときに、今まで何もしてこなかったわけじゃないな、自分の人生無駄じゃないな、って思えるじゃないですか。 そんなふうに、ここで本を読んだことが後から思い返せるような記憶になるように、より印象付けるために本を読むときのお供として珈琲を入れています。

珈琲と本を楽しめるカウンター席

紙の本の価値とは何だと思いますか。

本という物体に、それにまつわる記憶が結びついていることだと思います。情報を得るためだけに欲しい本なら、持っていても荷物になるし、電子書籍でもいいですよね。紙の本の価値は、単に情報を得られることだけではないんです。

紙の本の一冊一冊には、買ったとき、読んだときの記憶が結びついていて、手に取ると当時をちょっと思い出すことができます。そんな本が並んだ本棚があると、今までの積み重ねが目に見えて安心しませんか。

それに、本棚に並ぶラインナップは、世界にいる何十億人のうち自分にしかないものですよね。だから、本棚を見ると、自分って取り替え不可能だなって思えると思うんです。

最後に、大学生におすすめの書籍を教えてください。

二冊あります。一冊目は『世界』(雑誌)です。

普通に毎日を過ごしていると、無意識に自分が見たいものしか見ないようになりますよね。でも、雑誌を読んでいるとそれ以外の情報と出会えると思うんです。だから、こういった総合雑誌を読んで、今世界で話題になっていることや国内で起きている問題を知ることで、普段とは違う方向に進めるんじゃないかっていう気がしています。 自分を閉じないために、雑誌っていうものは必要なんじゃないかな。

『世界』(雑誌)と店主の大森さん

もう一冊は、『じたばたするもの』。

これは大学生が書いたエッセイ集で、スタインベックとかサリンジャーといった英米系作家の文学について、それぞれの作品を自分がどう読んだのかについて綴られています。

著者の方が不登校になって落ち込んでいた時期に、アメリカの小説を読んだら内容が自分の心情とすごくマッチしたことが小説を読み始めたきっかけだったそうです。主人公たちがじたばたしている姿と当時の自分を重ねた解釈が書かれています。

この本のように、日々の鬱屈とした気持ちを言語化することは大切だと思うんです。

感情を大雑把な枠組みで捉えて、そのままにしてしまうことってあるじゃないですか。でも、それをそのままにせず、この感情って本当はなんだろうっていうのをきちんと言語化していくことが大事だと思うんですね。そういう感情の言語化を大学生のときにやっておくことには、大きな価値があると思います。 20代前後の人たちの言葉にならない感情に輪郭を与えることの例として参考になるんじゃないかな。

『じたばたするもの』と大森さん

UNITÉ

営業時間(2023年11月現在):12:00~20:00

定休日:月曜日(祝日の場合は翌火曜休み)

HP:https://www.unite-books.com/

X(旧Twitter):@unite_books

Instagram:@unite_mitaka

YouTube:UNITÉ channel【三鷹・本と珈琲の店】

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