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本屋を航る、本屋と渡る 第三回『葉々社』

2022 8/06
インタビュー 連載・特集 本屋を航る、本屋と渡る
本屋
2022年8月6日
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本屋を航り、本とともに人生を渡る方の話を聞いていく連載企画『本屋を航る、本屋と渡る』

第三回は、『チェッコリ』の佐々木さんから紹介いただいた、梅屋敷にある本屋『葉々社』に伺った。

文学からデザイン書、新刊から古本まで、様々な本が並ぶ店内には、編集者である店主・小谷さんのこだわりがたくさん詰まっていた。

緑色の暖簾が映える『葉々社』の入口

葉々社という名前の由来は何ですか。

葉々社を開くまで、僕は25年間編集の仕事をやってたんです。

編集者時代にカメラ雑誌の企画で、風景写真家の方を取材する機会があって、青森県の奥入瀬渓谷の山奥にある森に入ったことがあるんです。

その時に見た緑色の風景がめちゃくちゃ綺麗で。緑って1色か2色ぐらいの感覚やったのが、目の前に広がってる景色には10色ぐらいの緑があって、もうすごかった。

本に関しても、世の中には色んな種類の本があって、色んな作家がいて、色んな出版社があります。すごく多様な世界だと思うんです。そういう部分があの森で見た緑色とよく似ているなと思ったんですよね。

それで本の多様さと、緑色の多様さを2つ重ね合わせるような感じで、葉々社という造語を作りました。

長く編集の仕事をされていたとのことですが、葉々社を開店しようと思ったきっかけを教えてください。

編集者時代に遡るのですが、編集の仕事って本を作る際に、その類書があるかないかをまず調べるんですよ。

でも、本ってたくさん出版されているので、作りたい本の類書が既に存在することのほうが多かったんです。そういった状況で、同じような本を新たに作る必要性があるんかなって思ったのが最初の一歩でした。

会社員の頃から、小さな出版社を経営されている方が知り合いにたくさんいました。そういう方が作ったいい本を売る仕事をやったほうが意味があるかなと感じたのが、本屋をやろうと思ったきっかけです。それから2年ほどかけて準備をして、2022年4月に開店しました。

葉々社のHPやTwitterで紹介されている本のジャンルも、文学や自然科学書からエッセイ、デザイン書まで多岐にわたっていますよね。

僕が売りたいから並べる、僕がいいなと思ったから並べるということを大切にしています。そのうえでバランスを考えて、さまざまなジャンルの本を満遍なく並べています。

そういう意味で、葉々社は僕の自宅の本棚の拡大版みたいな感じじゃないかな。

よく売れる本だから並べるということはしたくないなと思っています。他店やAmazonとの差別化を図りたくて。

お店を始めるにあたって、本の世界を通じて社会を少しでも良くしたいなという想いがあります。社会問題を知ってもらうきっかけになるように、戦争とか貧困とかジェンダーに関する本をたくさん仕入れています。

とはいえ全部を社会問題に関連したものにすると、お客さんに対する間口が狭まってしまいますよね。やっぱり町に根付いていく本屋でありたいので、この近所で暮らしてる方々の好まれる本とかも置いて、ニーズをきちんと満たしていくことも大事だなと思っています。

小谷さんのこだわりが感じられる選書

店内には雑貨もたくさん置かれていますね。

石鹸、ハンカチ、それにマスクやマフラーなどがあります。他にも、紙の製品は本との親和性が高いかなと思って、ノートや、編集者時代に僕がよく買っていた紙の見本帳とかを置いています。

紙の見本帳は11種類を販売

欲しい本はなかったけど何かお店との接点として、「これは面白いから買っていこう」みたいなものが本以外にもあるといいなと思って。 

こういう雑貨も、僕がいいなと感じたものを仕入れているんですよね。

何を売るにしても「よくわからないけど置いているんです」とか、「頼まれたので置いているんです」とかはやめたいなと考えています。

僕がその物の良さや、バックグラウンドの物語を理解したうえで、どうすればお客さんが欲しいと思ってくれるかを考えるのが、小売りの商売の面白いところやと思っています。

店内ではさまざまな雑貨が販売されている

選書以外でのお店のこだわりはありますか。

あんまりせかせかしたような本屋にもしたくなかったので、通路の幅をべビーカーが通れるぐらいにゆったりと取っているんです。

また、子どもを連れたお客さんがゆっくり本を選ぶことができたらいいなと思って、店の奥の小上がりのスペースを子どもを寝かせたり遊ばせたりできる場所として活用しています。

小上がりでお話してくれた店主の小谷さん

本棚も少し工夫しています。本棚って普通、箱型だと思うんですけど、箱をぽんぽんと並べた時に本の流れが箱の端っこの部分で分断される印象があって。

だから工務店に1枚の長い棚板で本棚を作ってもらって、お客さんが左から右に一直線で本を見られるようにしています。

あとは本が地面すれすれのところに置かれていても見づらいと思うので、棚の1番下は在庫が入れられるようなスペースにしています。試行錯誤を繰り返しながら、どうすればお客さんが心地よく本を選べるかということを常に考えていますね。

『葉々社』店内の様子

これから葉々社としてやっていきたいことはありますか。

まず認知度を高める必要があるかなと思います。近所の方が来てくれているとはいえ、まだ葉々社のことを知らない人もたくさんいると思いますし。

自分の家から駅まで行く道が構築されてしまえば、その道以外ってあんまり通らないじゃないですか。だから案外、近所であっても知らないお店が多かったりしますよね。だからこそ近所の方に対しても、どういう風にこの場所を知ってもらうかが大事かなと思います。

あとは来店してくれたお客さんに対して、お友達とかにお店のことを伝えやすいようにハガキをお渡ししているんです。それをきっかけに遠くから興味を持って来てくれる人もいるかもしれないですしね。

また、毎日1冊の本を選んで紹介するなどして、Twitterを精力的に利用しています。実際に本を読んで、これは何について書かれた本なのかを僕が理解してから、できるだけ自分の言葉で解説文を書いています。

本好きな方に対してどれだけ有益な情報を提供できるかが大事だと思います。

これらのことを慌てず、騒がず、コツコツと時間をかけてやっていく必要性があるかなと思っていますね。

最後に大学生におすすめの一冊を紹介してください。

高野悦子さんの『二十歳の原点』(新潮文庫)です。

これは学生運動が盛んな頃に、立命館大学の学生であった高野さんが書いた日記を、そのままの形で本にしたものなんです。

彼女は20歳で鉄道に飛び込んで自殺をしてしまったのですが、暗い内容が延々と続くとかそういうことじゃないんですよ。当然日記なので色々な話が綴られています。青春時代を謳歌したり、恋愛をしたりとか。

この日記からは、彼女が日々の生活の中で自分の人生に対してどう向き合うか、ということを真剣に考え続けていたんだなっていうことが感じ取れます。

「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である。」という最初の文章に、この日記の全てが集約されているのではないでしょうか。

大学生の方々は是非読むといいんじゃないかなと思います。やっぱり年代が近い時に読むからこそ、受け取ることができる感情や感覚があるはずなんでね。

『二十歳の原点』と小谷さん

葉々社

営業時間(2022年8月現在):10:00~20:00

定休日:火曜日

HP:https://youyoushabooks.stores.jp

Twitter:@youyousha_books

Instagram:@youyousha_books

インタビュー 連載・特集 本屋を航る、本屋と渡る
本屋

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