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本屋を航る、本屋と渡る 第四回『タバネルブックス』

2022 12/28
インタビュー 連載・特集 本屋を航る、本屋と渡る
本屋
2022年12月28日
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本屋を航り、本とともに人生を渡る方の話を聞いていく連載企画『本屋を航る、本屋と渡る』

第四回は、『葉々社』の小谷さんから紹介いただいた、大田区・雪谷にある本屋『タバネルブックス』に伺った。

住宅街に佇むそのお店には、目を引く絵本たちと、店主の中野さんのチェコに対する情熱がつまっていた。

『タバネルブックス』店主の中野さん

どういった経緯でお店を開店することになったのでしょうか。

私はもともとブックデザインとかイラストに興味があって美大に入りました。その美大にはブックデザインの授業があったんですけど、私が入った年にその授業が無くなってしまったんですよ。

後任の先生もいなくて、今後ブックデザインの授業はなくなりますって言われてしまったんです。ならば、イラストを専攻しようと思ったんですけど、ゲーム会社しか就職先の候補がなさそうで。

そうして困っていた時にずっと美大の図書館に引きこもって考えて、やっぱりなにか本に関わる仕事をしていたいと決意しました。でも、そのことを教授に相談したら、美大から出版社に就職するのは厳しいと言われてしまって。

ならばもう、本が好きだったら本屋さんをやればいいんじゃないかということで、親とも相談して本屋さんを始めるために大学を辞めてしまいました。

なぜ雪谷の住宅街にお店を開いたのでしょうか。

最初は、大岡山やひばりが丘とかいいよねと言っていたんですけど、儲からないイメージのある本屋を始めるのに家賃の問題もあって、親を心配させていたんです。

そんなときに雪谷にある家の床が陥没して浸水してしまう事件があって、家を改装することになりました。

その時に家の一階を本屋さんとして改装すれば賃料がいらないじゃんということで、雪谷という、皆さんが来るときに迷われるくらいの普通の住宅街で本屋を始めることになりました。

なので、お店の内装は元々の家を活かしています。母が飲食店で壁に絵を描いたりと、空間をデザインする仕事をしていたので、いろいろと話を聞いて、手伝ってもらいながらつくり上げました。

家具を注文するのは高いので、棚も直接壁に板をつけて可動式のものを作っちゃいました。

 住宅街にお店を構える『タバネルブックス』

住宅街だからこそのことはありましたか。

たまたま通りがかってふらっと入る人よりは、この店を目指して来てくれる人が多いですね。あと、オープンしたのは2019年の11月で、その後すぐにコロナウイルスが流行したんですけど、繁華街ではないので混み合わなかったというのは、ちょうどよかったのではないですかね。そういった落ち着いた雰囲気がある場所でやっています。

選書におけるこだわりはありますか。

ブックデザインに興味があったので、やっぱり装丁や文字が面白いなと思った本を集めることが多いですね。あと、もともとチェコの古書が好きなので、チェコの本も多いです。

いろいろな国の古書を見てきたんですけど、チェコの本はやっぱり絵が面白いですね。

チェコの絵は不気味すぎて、かわいいとかではないんですよ。気持ち悪いの一歩手前みたいな感じで、面白いのもあるんですけど、大分怖いですね。チェコの暗い歴史も時代背景として反映されているんだと思います。

別にチェコの専門店にはなってないんですけど、チェコの本が多いのがタバネルブックスの面白い点だと思います。

『タバネルブックス』では新刊も古書も取り扱っている

選書だけでなく企画もチェコと関連付けて行っていますよね。

お店をやっていくうちに、いろんなチェコ関係の人がお店にだんだん集まってきてそうなっていきました。チェコって国がまだそんなに知られてないので、元気よくチェコ、チェコ、と言っていきたいですね。

なので、そういったチェコに関する企画は定期的にやっています。住宅街だからなのか、何か催しものをやっていないと、皆さん来なくなってしまいますからね。もっと企画も頑張ってやっていきたいです。

チェコに関連した企画の様子

古書の仕入れはどうやって行なっていますか。

今はやっぱりオンラインですね。

ネット注文ができないところも多くて、向こうのチェコの古書店さんに英語でメールして、買えますか、日本に送ってもらえますかって、伝えます。そうして返ってきたところに注文していますね。

スロバキア国内にしか送らないとしてるところも、メールをしたら送ってくれたことがあったので、とりあえずメールをしてみます。

前に一度買い付けに行ったことはあるんですけど、そのときは体がバラバラになるんじゃないかってほど本が重くて。

実際に手に取って見れる良さはあるんですけど、毎回は大変なのでネットを活用しています。

書店経営のノウハウはどうやって学んだのですか。

経験としては新刊書店でアルバイトをしていただけなので、本屋さんを開くにあたって古本屋の店主さんから古本の買い付けについて教えてもらいました。

ですが、海外の古書となると、やっている人が周りにあんまりいなかったんです。

洋書絵本を扱っている本屋さんにいって話を聞いても、向こうに知り合いがいるとのことで、知り合いがいないとだめなのって思うこともありました。

でも、とにかく熱意だって感じで、特別に誰かに教えてもらうというよりも、自分でやっていくしかなかったですね。新刊に関しては、最近では個人でも仕入れやすくなっています。

昔は大きな出版社は最低注文数が30冊とかで個人書店なんて相手にしていなかったんですけど、今は1冊からでも仕入れられるようになりました。

雑貨などの販売も行なっていますね。

そうですね、前にチェコのイベントをやりまして、その時に本以外の目新しいものも欲しいという話になりました。

そこで、チェコに買い付けに行った時に文具屋さんで買ったものとかを置いて、それ以来雑貨の販売も行っています。

他にはチェコのおもちゃも仕入れようと考えたりしています。ただ、紙ものにまつわる雑貨以外はなるべく置かないようにしていますね。

雑貨の販売の様子

今後の展望はありますか。

やっぱり、ものとしての本を考えていきたいですね。紙の本って作るのが大変ですよね。それでも作られ続けているのは、紙の束であることや手触りを感じられることが重要だからだと思っています。

今はデジタル媒体で便利にできることもあるけど、手で作業することで得られるものもきっとあります。

本屋さんって結局、そういうことをあえてやっていく仕事じゃないんですかね。きっとそうだなと思いながらタバネルブックスをやっています。

お客さんにも本の色とか形とかから発見をしてもらえたらなと思っていて、私も一緒にその発見に驚けたらいいですね。

あと、やっぱりチェコに関するイベントをもっとやっていきたいですね。

日本にあるチェコ大使館でもイベントが行われるのですが、うちの店では大使館とかではやらないようなことをしたくて、詳しい話とかをしていきたいですね。小さなところからじわじわとやっていきたいと考えています。

最後に、大学生におすすめの一冊を紹介してください。

 Olga Cerna、Michaela Kukovicovaの『THIS IS PRAGUE』です。

チェコに興味を持ってもらいたいということ、チェコの本であるということ、向こうの大学教授の方がこの出版社の社長ということで選びました。

チェコの出版社の海外ガイドブックシリーズのチェコ編で、プラハを扱っています。いわゆるガイドブックとは全然違って、写真とか異素材とかを組み合わせて作るコラージュという方法で作られています。

ガイドブックといえど色々な種類があるということをこれを見て知ってもらいたいですね。あと、海外の絵本ってカバーが付いていることは少ないんですけど、この本にはカバーが付いているんです。

さらに、表紙とカバー下でデザインが全然違います。本を作るにあたってカバーの意味をしっかり考えて作られているのも面白いですね。

挿絵からチェコのごちゃごちゃとした感じが伝わってきますし、いろんな要素が入っていてなかなかユニークな本なので、大学生の皆さんに手に取ってもらいたいです。

『THIS IS PRAGUE』と中野さん

営業時間(2022年12月現在)

木・金 14:00〜20:00

土・日 13:00〜19:00

HP:https://tabanerubooks.stores.jp/

Twitter:@tabanerubooks

Instagram:@tabanerubooks

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