コラム– category –
-
独りの夜から目醒めたら
あとは、寝るだけ。 普通のことができない。当たり前に出来なきゃいけないことができない。それも自分だけ。どうして どうして どうして。何回同じ思いをしたら済む。... -
自戒
気孔が塞がれ、呼吸ができなくなった街路樹。逃げ惑い、全身にやけどを負ったコアラ。腹にプラスチックをため込んだ海鳥の死体。 私は目撃していた。変わり果てた世界に... -
往復詩簡 本能に対峙する
私が小学五年生のとき、同じクラスのやんちゃな男の子からつけられたあだ名は「マジメちゃん」だった。成績表の先生からのコメントには「真面目」「いい子」というワ... -
ほんのうくん
誰しもみんな、本能を制御できず苦しんだ経験があるのではないだろうか。もちろん私にもある。というか、日々苦しんでばかりだ。特に感情。あれは本当にどうしようもな... -
「アンコールあのころ」ライブレポート
11月4日の「早稲田祭2023」にて、“石崎ひゅーい弾き語りライブ『アンコールあのころ』presented by WASEDA LINKS”が開催された。大教室での弾き語りライブ&トークショー... -
此岸にて
あなたを失ったことに 意味をあてがうことを 私は私に許さない 失われたあなたを 私のために解釈することを 私はよしとしない 私に委ねられた権利を私は放棄する ここに... -
恒星
あなたの発する果物色の光が わたしの外殻を貫き、空洞にたっぷりと流れ込んだ 内からあなたに照らされた あなたの光で世界の輪郭を見た 昨日と変わらない道を、変わら... -
それが現実になるとき
3月24日 映画や本から自分の感じたことを書き残していこうと思い立った。 無意識のうちに毎日が流れていく。何も考えなくても明日はやってくる。何のために生きてい... -
こうして、これからも。
時として、人は受け入れがたい現実に抵抗しなければならない。 -
拝啓、彼へ
第一印象は曖昧だけど、たいしてよかった覚えはない。 胡散臭い笑顔と矢継ぎ早に飛び出るわざとらしい褒め言葉。 正直あまり好きなタイプではないだろうと思った。 はじ... -
『新明解朝辞典』
朝は時間を表す言葉の一つだ。時間は万人に共通して同じ速さで流れていくが、その存在を肉眼で捉え実際に触って確かめることはできない。私たちは朝という言葉があって初めて、曖昧ながらも一つの共通の認識を持って朝について語り合える。そこには言葉から生まれる朝がある。 本辞典では朝に関連する言葉に対し自由に思考を巡らせ、一つ一つの言葉を大いに楽しんでいる。言葉を楽しむ体験を通してあなたの朝もきっと少し豊かになる。どんな楽しみ方をするかはあなた次第だ。 -
早朝 渋谷の片隅で
夜を謳歌する人々の熱が引いた少し後。また彼らが動き出し、街が賑わい始める少し前。どんなに栄えた繁華街でも束の間の静寂に包まれる時間帯が早朝だ。人混みによるカモフラージュがなくなって街が剥き出しになった時、そこには何が映し出されるのだろう。
12