コラム– category –
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対話性の美術
われわれが美術作品を鑑賞するとき、その「鑑賞する」という言葉が「観る」という行為を指していることに違いはない。しかし、「観る」という鑑賞者の一方的な行為にとどまらず、作品と鑑賞者が「関係し合う」ことを求めている作品が存在する。そうした作品は、「作品が鑑賞者に視覚的な情報を与える」ことと「鑑賞者が作品に対してさまざまな思考を巡らし、何らかの形で関係を持つ」ことからなる相互作用の反復の中で昇華していくのである。芸術家たちは、これまでさまざまなアプローチで作品と鑑賞者の関係性に向き合い続けてきた。 -
Merhaba, Turkey
2019年の夏、友達から突然トルコ旅行に誘われた。トルコといえばケバブのイメージが強かったが、具体的にどういう所なのかは想像できなかった。 せっかく行くならと... -
天地 直線曲線
—— 多摩丘陵から東に30キロ離れた都心のビル群を望む。 よく晴れた日の朝、カメラを背負った私は小高い丘の階段をせっせと登っていた、ふと振り向くと、満開の桜の間か...
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