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アンビバレンスと対峙する ポッドキャスト配信者 こみやまよも

2022 11/05
VOL. 抵抗 インタビュー
ジェンダー ポッドキャスト ラジオ 多様性 抵抗 言葉
2022年11月5日
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多様性を受容すると、口で言うことは簡単だ。しかし友人が、恋人が、自分が実際にマイノリティになる可能性を考えたことがあるだろうか。そして身近な人の持つ属性を受け入れることができなかったとき、あなたは自分を責めるだろうか。

多様性を肯定する姿勢の裏側に、それを拒絶する感情が潜んでいる可能性は誰にでもある。そういった自分の中の矛盾と私たちはどう向き合えばよいのだろうか。

今回お話をうかがったこみやまよもさんは、会社員として働きながらご自身のラジオやエッセイで、日常の出来事を独自の視点から発信されている。彼女の発信する内容からはしばしば、自分の理想と現状が乖離していることに葛藤する様子が見て取れる。
多様性の受容に関しても自身の葛藤を等身大で発信している彼女は、自己矛盾とどう対峙しているのだろうか。

こみやまよも:会社員として働きながら、音声配信アプリ“Radiotalk”にて「サイコーの飲み会がしたい」を配信中。日常生活で感じたことを飾らずありのままに話す。2020年11月29日、文化放送「Society5.0 香格里拉」にゲスト出演している。ラジオの他にも、恋愛コラム「純猥談」に寄稿したり、講談社のtreeで「こみやまよもの四方山話」を連載するなど幅広く活動している。

「サイコーの飲み会がしたい」:当時女子大生だった彼女が2019年に開始。こみやまよもが飲み会でしたいと思う話をひたすら喋るラジオ。性、恋愛、社会問題といったトピックについて本音で語る。女子大生とラジオという組み合わせが珍しかったこともあり、一躍有名に。質問箱でお悩み相談も受け付けている。

——普段はどのような活動をされているのですか。

音声配信アプリ“Radiotalk”で「サイコーの飲み会がしたい」という番組を配信しています。私が飲み会でしてみたい話を一人でひたすら喋っています。大学生のときに始めて今は社会人なので、かれこれ3年以上は活動していますね。

他には講談社のtreeで「こみやまよもの四方山話」という連載エッセイを書いていたり、noteで普段感じたことを投稿したりしています。

——ラジオでは、ご自身の恋愛や性、社会問題といった話題について本音で話されていて、聴いていると身近な友達と話しているような気持ちになります。そのような等身大の話を配信しようと思ったきっかけはありますか。

もともとRadiotalkに好きな女性配信者がいたんですけど、彼女が自分のことをあけっぴろげに話しているのを聴いて、自分よりちょっと年上の人が生活を諦めずに楽しんでいるところにすごく感銘を受けたんです。一般人が普段考えていることをラジオで聞く機会ってあんまりないじゃないですか。身近な立場で日常生活の悩みを話してくれる人がいると、自分の生活にも落とし込めるなとか、何か救われる部分があるなと思いました。私がモヤモヤしていることに同じようにモヤモヤしている人ってたくさんいるだろうし、私もラジオを使ってそれを発信して、みんなで共感し合いたいなと思ったのがきっかけです。

——ラジオを配信する上で言葉選びなど気をつけていることはありますか。

ラジオって、言葉選びを間違えたり一方的な意見を言ってしまっても、それをその場で指摘してくれる人はいないんですよね。だから誰かを傷つけてしまわないように、表現には注意して発言しています。特に世間でよく使われる言葉は、知らないうちに誰かを排除してしまうことがあると思っていて。例えば女性の視聴者に恋愛相談をもらったときには彼氏という言葉が頭に浮かぶけど、ラジオを聴いているのは異性愛者だけではないから、代わりに恋人という言葉を使うことはあります。

——様々な人が聴いている可能性を意識されているんですね。ラジオでお話される内容においても、そういった多様性に関する話題を多く扱っていらっしゃいますよね。多様性について考えるようになったきっかけを教えて下さい。

多様性の受容は私の自己選択を縛り付けないことに繋がっていると気づいたからですね。例えば、以前まで私にとっての結婚のイメージって、1人の人間と恋愛した先にするもので、それ以外の人とはセックスをしてはいけなくて、死ぬまで添い遂げなければいけないっていうものだったんです。でも、恋愛ではなく友情関係のもとに結婚をする人や、セックスをせずに結婚生活を営んでいる人もいることを知って、社会通念において王道ルートとされているもの以外の生き方もあるんだと気がつきました。多様性を受容することによって、固定概念に縛られることなく、自分で生き方を探してみることができるようになると気づいたんですよね。

——日常生活でマイノリティへの抑圧を感じることはありますか。

同性婚とか夫婦別姓とか、そういったトピックのニュースを見る度に感じます。身の回りの人間関係で言うと、会社で同期の子たちと喋っているときに、みんなその場にマジョリティしかいないという前提のもとで話を進めているなと感じます。例えば恋愛の話をするときにも、同性愛者やそもそも人に恋愛感情を抱かない人たちがその場にいるかもってことは考慮されていなかったりします。無意識に範囲を決めることが、誰かを排除すること、その人たちにとっての抑圧となってしまう可能性まで考えて喋ることができる人ってやっぱり少ないですよね。

——抑圧されている人が生きやすい社会になってほしいと思う一方で、ご自身も抑圧する側になってしまっている感覚はありますか?

知らないうちに誰かを抑圧することまではしないように気をつけていますが、気持ちの面では何を受容できて何をできないのかという線引きを、無意識にしてしまっているところはあると思います。多様性を受け入れていくべきだとは思うんですが、例えば小児性愛者を諸手をあげて歓迎できるかと言われたら、そうではないなと感じます。もちろん小児性愛者の中にも犯罪に至らないように自分で性欲をコントロールしている方もいらっしゃると思うんですけど、それでも嫌悪感を拭うことはできないですね。

そういうふうに許せるものと許せないものがあるけど、本人も望んでその属性を持ったわけではないし、自分はたまたまその属性ではないから許せないと言えているだけだって考えると堂々巡りに陥りますね。

——受容できないという気持ちを明確に態度で示してしまったことはありますか。

仲の良い男友達と電話をしていたら、彼が突然ビューラーをしてみようかなって言い出したんです。それで咄嗟になんで?って聞いてしまったんですよね。男性が化粧品ブランドのモデルをやったり、メンズメイクで自分をより良く見せようとするここ数年の風潮をすごくいいなと思ってはいたんですが、結局は「モデルや俳優なら理解できるけど、身近な男性の場合は理解できない」とか、「アイシャドウはいいけど、まつげを上げるのはなにか違う」とかいうふうに、一定のラインを自分の中で無意識に引いていたんだなということに気がついてショックでした。

——連載エッセイでもそのお話をされていましたね。そのラインは何に基づいて引かれていると思いますか。

私にもよく分かりませんが、おそらく私が想定している範囲を出るか否かということだと思います。いわゆるジェンダーレス男子が女の子のするようなメイクをしていても特段何かを思うことはないけど、その友達には女性的な嗜好があると分かる特徴がなかったから、何で突然ビューラーに興味を持ったのか分からなくて、不適切な反応をしてしまったんだと思います。

結局彼はビューラーを使わなかったんですけど、もし実際使っていたとして、私がすんなり受け入れることができたかと言われたら、分からなかったなと思いますね。

——マイノリティだと誰かに打ち明けられたとき、どう対応するのが正解だと思いますか。

相手が引け目に感じているかもしれないことをむやみに賞賛するのも無責任だし、逆にそこに触れないように対応するっていうのもなんだか嘘くさいですよね。だから過剰に反応せず、フラットに受け止められるようになるべきだと思います。

そのためには、自分の想定の範囲を出る人たちの存在を自分の中で当たり前にしていく必要があるなと感じています。普段から他人の考え方とか、自分にはない属性を持っている人の話とかを意識的に取り込んでいくしかないんじゃないですかね。

―—どうすれば自分の許容範囲を広げていくことができると思いますか。

「なんとなく嫌」という状態をなくすことが大事だと思います。自分が抱く嫌悪感の原因をはっきりさせて偏見とか思い込みを取り払うことが、許容範囲を広げることに繋がっていくんじゃないでしょうか。ただその上で、それでもやっぱり許容できないものっていうのはあって、それは仕方のないことかもしれないです。でも、拒絶してしまうからには明確な根拠を持って初めてフェアな感情だと言えるので、結果がどうあれ自分の嫌悪感と向き合うのは必要なことだと感じます。

自分の偏見とか思い込みをちゃんと見つめて、自分にがっかりしながら地道に進んでいくのが唯一できることだと思います。

——ご自身の考えや姿勢を発信する立場として、多様性を受容したい気持ちがあると同時に、許容範囲に限界が存在するというご自身の二面性に気づき、自己嫌悪に陥ったことはありますか。

そう思ったことはありませんね。もし私が人権活動家として発信をしていたら、確かに自己嫌悪してしまうこともあるのかもしれませんが、私は自分の内面で葛藤している状態を発信しているだけの一般人なので。

そもそも物事に対して、100%の肯定や否定をするのって不自然じゃないですか。生きている限り完全に言い切れることなんて何もないし。なので自分のことも二面性があるというより、同時に複数の気持ちや考えを持ち合わせていて、状況に応じてそれが切り替わることによって、矛盾が生まれることもあるだけだと思っています。多様性は大事だよねと言う一方で、私がどこまで受容できるかに限りがあることは当然というか。

だから、自分のスタンスを統一する必要もないと思っています。一つの方向に綺麗にまとめようとしている人ほど脆くなって、思いがけないきっかけで一気に崩れる気がします。自分の中で矛盾がない状態にしようとすることはすごく不健康というか、不自然なことだと思いますね。

——こみやまさんのように、葛藤していることを認めることができる人もいる一方で、自分の許容範囲に限界があることを受け入れられず、多様性を受容することを諦めてしまう人もいると思います。そういった人に対してどう思いますか。

受容することを諦めてしまう人は、多様化の結果生まれたものを必ず受け入れなければならないと思っているんじゃないですかね。でもその結果を受容することって別に義務ではなくて、個人で自由に取り組むべきことだと思います。そもそも多様化って、元々存在していたけど言葉のラベルが付いていなかった属性がラベリングされて、その存在が広く認知されていくことだと思うんですよ。属性に名前がついていないと、社会通念という既に浸透している枠組みにおける例外でしかないと見なされてしまいますよね。そうやって見過ごされていた少数派の個性が、ちゃんと向き合うべき一つの属性として認められるようになるという点において多様化は肯定されるべきだと思います。でも、そうして向き合った先でそれを受容できるかどうかは人それぞれで良いんじゃないでしょうか。

みんなが生きやすくなるためにできるだけ多くの属性を受容しようっていうのは私も理想的だと思うし、そうなればいいですよね。でも、別に全人類大したものじゃないし、中には受け入れられない部分もあることは誰だって当たり前だと思うんですよ。だから、誰にでも限界はあるということを前提とした上で、理想に近づく道を無様に模索している自分の現状を認めるのが、やっぱり一番良いのではないかと思っています。

―—ラジオパーソナリティーとしての今後の展望はありますか。

私のラジオが少しでも聴いてくれた人の生きやすさに繋がったらいいなと思っています。したいですね。「思い描く理想はあるけど、どれだけ頑張ってもそれに近い状態にしかなれない」っていう現状に、葛藤している私をそのまま発信して、同じように悩んだり迷ったりしている人が私の考え方を選択肢の一つにしてくれたらいいな。今ある社会通念に対してもっと怒っていいんだとか、自分じゃうまく言語化できなかったけどこれはこういうことかって思ってもらえたりしたら嬉しいですね。

そのために他の配信者と話してみるのも面白いかなと思いますね。一人で喋れることには限りがあるし、誰かと話した方が新しいことを知れたり、意外な結論に至ったりできるのではないかと思うので。たくさんの人といろんな視点を交換して、二倍三倍濃い内容をお届けしてみたいです。それはラジオを聴いてくれている方のためだけではなくて、私自身のためでもあるんですよね。そうやってネット上でたくさんの人と関わることで、思いもよらない意見を聞けるのが私自身も好きというか。そういう意味で、ラジオって私にとって都合のいいプラットフォームなんです。聴いてくれる方にとっても私にとっても、有意義なラジオにしたいですね。

VOL. 抵抗 インタビュー
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