コラム– category –
-
ここにいない、いるひと
写真を見て、このバス停で「あったかもしれない出来事」を想像してみてください。かつてここにはどんな人がいて、どんな会話をしていたのか。その人は一体どんな気持... -
頼むから静かにしててくれ
高校三年生になってしまった。覚悟はしていたつもりだった。でも想像よりもはるかに重い。常に頭の中は受験のことでいっぱいだった。私の目標はW大に入ることだった... -
Blueprint:GHOST
自己は幾重にも語り直され その描出は常に未成のままにあるここに示す諸々の手掛りは 私達の仮想的〈前-図面〉を構成する -
君は優しい私は知ってる
8月1日木曜日 改札にひっかかった。ICカードのチャージをし忘れていた。後ろに並んでいた人に舌打ちをされた。電車に乗ったあと、なんとなく人の顔を見たくなくて、寝... -
独りの夜から目醒めたら
あとは、寝るだけ。 普通のことができない。当たり前に出来なきゃいけないことができない。それも自分だけ。どうして どうして どうして。何回同じ思いをしたら済む。... -
自戒
気孔が塞がれ、呼吸ができなくなった街路樹。逃げ惑い、全身にやけどを負ったコアラ。腹にプラスチックをため込んだ海鳥の死体。 私は目撃していた。変わり果てた世界に... -
往復詩簡 本能に対峙する
私が小学五年生のとき、同じクラスのやんちゃな男の子からつけられたあだ名は「マジメちゃん」だった。成績表の先生からのコメントには「真面目」「いい子」というワ... -
ほんのうくん
誰しもみんな、本能を制御できず苦しんだ経験があるのではないだろうか。もちろん私にもある。というか、日々苦しんでばかりだ。特に感情。あれは本当にどうしようもな... -
「アンコールあのころ」ライブレポート
11月4日の「早稲田祭2023」にて、“石崎ひゅーい弾き語りライブ『アンコールあのころ』presented by WASEDA LINKS”が開催された。大教室での弾き語りライブ&トークショー... -
此岸にて
あなたを失ったことに 意味をあてがうことを 私は私に許さない 失われたあなたを 私のために解釈することを 私はよしとしない 私に委ねられた権利を私は放棄する ここに... -
恒星
あなたの発する果物色の光が わたしの外殻を貫き、空洞にたっぷりと流れ込んだ 内からあなたに照らされた あなたの光で世界の輪郭を見た 昨日と変わらない道を、変わら... -
それが現実になるとき
3月24日 映画や本から自分の感じたことを書き残していこうと思い立った。 無意識のうちに毎日が流れていく。何も考えなくても明日はやってくる。何のために生きてい...
12