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「自分なり」の見つけ方 オタク女子4人のサークル・劇団雌猫

2020 11/07
VOL. 二項対立を考える インタビュー
オタク サークル
2020年11月7日
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「仕事を始めたら趣味に割く時間が減ってしまうのではないか」「趣味を仕事にしたいけれど、周りからはやめたほうが良いと言われる」など、趣味と仕事の関係性に不安を抱えている大学生は多い。この不安はどうすれば消えるのだろうか。

劇団雌猫はオタク女子4人からなるサークル。オタクを題材にした書籍の出版やトークイベントなどの活動を行うなかで、趣味と仕事の両方に励む人々を多数取材してきた。また、彼女たち自身も、自分なりの趣味と仕事の関係性を見つけた、いわば私たちの先輩だ。不安を解消するヒントを得るため、劇団雌猫のメンバーであるユッケさんにお話を伺った。

劇団雌猫(げきだんめすねこ):平成元年生まれのオタク女子4人からなるサークル。2016年冬から「インターネットで言えない話」をコンセプトにオタク女子が胸の内を告白した同人誌『悪友』を作り始め、その後『浪費図鑑』(小学館)として書籍化。他に『化粧劇場 わたしたちが本当に知りたいメイク術』(池田書店)、『海外オタ女子事情』(KADOKAWA)などが発売中。

目次

趣味を仕事にするということ

—— ユッケさんは出版社に勤められたあと、現在はフリーランスで編集の仕事をされているとお聞きしました。趣味と仕事の関係性はさまざまだと思いますが、ユッケさんの場合その関係性はどのような形でしょうか。

会社に入って間もないときは、趣味のことは考えずに仕事を頑張ろうと思っていました。

というのも、社会人が趣味のためにお金を稼ぐことは邪道っぽいと感じていたんです。

大前提に趣味と仕事は分けて考えるべきで、仕事は趣味より優先すべきものという考えがあったんだと思います。

でもいざ働いてみると、趣味と仕事の領域が重なることがあったので、完全に分けて考えることはできないと気付きました。

例えば私は新卒で漫画の編集部に配属されたのですが、好きなアイドルをイメージしたキャラクターを作家さんに打ち合わせで提案したり(笑)。

そこからは、「楽しいことをしてお金も稼げたらハッピー」という思考で仕事をするようになりました。

そういった思考でいると、仕事の時間が趣味の時間でもあるように思えてくるんです。

私と同じことを感じている人は『本業はオタクです。』(註1)で取材をした中にも何人かいました。

一見、趣味と仕事を分けている人の中にも、コンサートは月一しか行けないけれど、実は仕事中もずっと推しのことを考えているというような人がいたりして。

いわゆる「オタク」のような、濃い趣味がある社会人は、どのような趣味と仕事の関係性かに関わらず、趣味にもしっかり重きを置いている人は多いと感じますね。

(註1)劇団雌猫による書籍。正式タイトルは『本業はオタクです。シュミも楽しむあの人の仕事術』(中央公論新社)。オタク女子の趣味と仕事について、インタビューやアンケートを通じて迫った一冊。

—— 趣味と仕事がきっちり分かれているわけではないとのことですが、一般に趣味を仕事にすると辛いと考えられていることについてはどう思われますか。

その人の性格によるんじゃないかと思います。

私は今までいろいろな人の話を聞いてきて、趣味を仕事にできる人には2つのタイプがあるのではないかと感じました。

一つは、趣味を仕事にすることで趣味への見方が変わってしまうことを、プラスに捉えられるタイプの人です。

『本業はオタクです。』で取材したアイドル好きの芸能マネージャーさんは、まさにそのタイプでした。

彼女は仕事柄、自分の推しと舞台裏ですれ違うことがあるらしいんです。

推しも人間なので、舞台裏では疲れていてコンサートやテレビで見るときと印象が異なることがあるそうなんです。

オタクの中にはそういった姿にショックを受けてしまう人もいると思いますが、この方はむしろ親しみを感じるとおっしゃっていました。

もう一つは、趣味を仕事にすることで生まれる辛さを、楽しさが上回るタイプの人です。

例えば、趣味で漫画を描いていてそのまま漫画家になった人にも、漫画を描くことを職業にしたゆえに生まれる辛さはあると思います。

でもそれ以上に、自分の作品をより多くの人に読んでもらえるといったことを楽しめたら、仕事を続けることができると思うんです。

—— ユッケさんはどちらのタイプなのでしょうか。

私は後者ですね。

実際、編集の仕事は拘束時間も長いし、体調を崩したりして大変なこともあったのですが、自分が手がけたものが世の中に出て読者が喜んでいる姿を見るのは楽しいです。

私は趣味を仕事にしてもそれを楽しめるタイプの人間ですが、実は私のようなタイプは少数派です。

『本業はオタクです。』出版の際に読者にアンケートを取ったところ、趣味を仕事にしている人は全体の1.5割くらいでした。

残りの人は趣味とはまったく関係のない仕事をしているようだったので、タイプはさまざまだと分かりました。

両立のために

—— ユッケさんは学生時代、仕事を始めると趣味の時間が奪われてしまうのではないかというような、趣味と仕事の関係性に対する不安は感じていましたか。

感じていました。

『本業はオタクです。』のはじめにも書いたのですが、許されるなら就活の面接で「御社では趣味と仕事の両立はどのくらい可能ですか」と聞きたかったくらいでした。

アイドルが好きな身としては、週末は絶対にコンサートに行きたいし、地方に遠征もしたい。

普通の社会人ってそういったことができないイメージがありますよね。

でもいざ働いてみると、趣味と仕事を両立している人は、会社の中にも友達にも意外とたくさんいて。

結局のところ、学生のときに怖がっていたほど仕事一色にはならず、むしろ学生時代のほうがサークルもやってバイトもやって授業も受けて、しかもオタ活もしなきゃいけなくて忙しかったなと思いますね(笑)

—— 学生の私からすると週5で働くことが想像できないので、社会人になると自分の自由な時間が減ってしまうという感覚があります。

でも、学生も特に1〜2年生の間は週5で大学に通っている人が多いですよね。

その上バイトやサークルをしている人もいることを考えると、学生と社会人にそこまで差はない気がします。

社会人は思っているほど立派ではないので大丈夫です(笑)。

仕事の種類にもよりますが、ある一定の期間内にノルマを達成できさえすれば、具体的なスケジュールはある程度自分で組める仕事もたくさんあるし。

例えば 、「水曜日は舞台の初日だから絶対定時で上がらないと」と思ったら、水曜日は早めに仕事を切り上げて、その分火曜日と木曜日に残業して頑張る、ということができたりします。

学生だとそういった融通は意外と利かないじゃないですか。

前期の授業を登録したあとにコンサートの日程が発表されて、授業と被っているから行けないということもあったので、働きはじめてからのほうが趣味と仕事の両立はしやすくなったと思います。

確かに、社会人にも融通が利かないことはあります。

出版社時代にしていた漫画の編集の仕事では、締め切り前だと15時間近く会社にいて原稿を待つこともありました。

でもいろいろな工夫をして趣味と仕事を両立させていました。

具体的には、会社の人に自分の趣味を事前に伝えておいて、好きなアイドルが出ているときは会社のテレビで音楽番組を見せてもらうといったことです(笑)。

また、同じ編集部にはいろいろな趣味を持った人がたくさんいました。

そうすると、コンサートのために早退しなければならない旨を、宝塚ファンの人に伝えて仕事を代わってもらうだとか、逆にその人が宝塚の舞台初日で兵庫に行かなければならないときは仕事を代わってあげる、といったことができるんです。

ギブアンドテイクの関係ですね(笑)。

—— 趣味と仕事をうまく両立させるためには、趣味をオープンにしておいたほうが良いのでしょうか。

さっきの例のように、事前に趣味をオープンにしておくと良いこともあるんですよ。

ただそれは私の職場のように、周りにオタクがたくさんいて、オタクであることが浮かない場合に限られます。

そうでない職場だとオタクであることが浮いてしまうので、趣味をオープンにすることは必ずしもプラスにならないと思います。

職業によっては、そもそも趣味をオープンにすることが不可能な場合もあるかもしれません。

例えば、中学校の先生が職員室で「ジャニーズジュニアの中学生の子のファンなんです」とは言いづらそうですよね……。

また、趣味をオープンにしたからには、趣味にかまけていると思われないように、オタクとしての活動のない期間に人一倍仕事を頑張る必要があります。

ただ、良い意味で自分にプレッシャーをかけることにもなるので、プラスでもあると思います。

—— コンサートなどでの遠征にはまとまった休みが必要になりますが、仕事をしているとそういった休みが取りにくくなってしまう気がします。

その心配は分かります。

でも、会社員も夏休みと冬休みは基本的にあるところが多いですからね。

そこをうまく利用しています。

社会人は学生時代のように休みの時期が固定されているわけではありません。

ある期間に決まった日数の休みを取ると、それが長期休みとして認められる仕組みの会社が多いと思います。

私も会社員時代はその仕組みを使って、コンサートなどのスケジュールに合わせて休む日を決めるようにしていました。

—— ユッケさんは趣味と仕事がお互いに良い影響を及ぼしている実感はありますか。

ありますね。

趣味があると、コンサートがある日までに仕事を終わらせようとするなど、スケジュール管理の目安になります。

他にも、趣味のために辛い仕事を耐えられているところはありますね。推しが出したCDがオリコンで1位を取って嬉しかったとか、コンサートが楽しかったといったことをエネルギーにして頑張れています。

また、仕事をすることでお金に余裕ができて、趣味をより自由に楽しめるようになりました。

学生のときは遠征に夜行バスを使っていました。

4列シートの夜行バスで10時間くらいかけてコンサート会場まで行くと、到着した頃には体がバキバキになっていたこともありました。

でも今はお金があるから新幹線を使えます。

そうすると新幹線の中で寝ていられるし、美味しい駅弁も食べられる。仕事で稼いだお金が解決してくれることはたくさんありますね。

チャレンジすることの大切さ

—— 自分に合った趣味と仕事の関係性を見つける秘訣はありますか。

自分にどのような関係性が合っているのかは実際にやってみないと分からないので、まずはチャレンジしてみるのが良いと思います。

例えば私の場合、就活のときは趣味とはまったく関係のない仕事に就こうと思っていました。

でも出版社に入って、趣味に関係のある仕事とまったく関係のない仕事とをいろいろ任されていくなかで、趣味に関係のある仕事のほうがやる気になると気づいたんです。

上司からも「お前はやりたいことは高いクオリティで仕上げてくるのに、興味がないことは本当に何もできないな」と怒られて、私には趣味を仕事にするほうが向いているのだと確信しました。

もし入った会社がブラック企業で、趣味に時間を割けないほどの仕事量だったとか、どうしてもこの会社は合わなかったというようなことがあっても、最近は転職をする人も多いですし。

趣味を諦める必要もないと思います。

—— ユッケさんにとって仕事とは何か、趣味とは何かをそれぞれ教えてください。

自分では生涯オタクでいると思っていますが、明日推しが突然アイドルを辞めてしまったら、趣味は無くなってしまいます。

でもお金を稼げなくなると生活ができなくなってしまうので、働く義務は無くなりません。

仕事は一生つきあっていくものだと思っています。

趣味は、過激な言い方ですが合法麻薬みたいなものですね(笑)

オタクをしていると、普通に生活をしていたら経験できないくらいの感情のアップダウンがあって、常にジェットコースターに乗っているような楽しさを味わえます。

そういう意味で、趣味がある人の人生は充実していると思いますね。

—— 最後に、趣味と仕事の関係性に不安を覚えている人に向けてメッセージをお願いします。

月並みですが、やりたいことは一度やってみたほうが良いと思います。

私はチャレンジすることで、自分に適した関係性を見つけることができました。

でも私にも、自分には向いていないのではないかと考え、チャレンジしなかったことはたくさんあります。

向いているか向いていないかは自然と分かってくるので、気になることはなんでも一度チャレンジしてみると良いと思います。

VOL. 二項対立を考える インタビュー
オタク サークル

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