少女歌劇レヴュースタァライトとは、「ミュージカル」「アニメ」の2つの媒体で展開
していく二層展開式メディアミックス作品である。その中でアニメを見た。劇場版も見た。
最高の体験だった。
あらすじ
聖翔音楽学園の学生である愛城華恋は、舞台俳優になる為に学園へ通う舞台少女。そん
な彼女の下にイギリスからの転校生、神楽ひかりが訪れる。彼女は華恋の幼馴染であり、
小さい頃に二人で約束の舞台「スタァライト」を演じようと約束した仲であった。再開に
喜ぶ華恋だったが、ひかりは素っ気ない態度を示す。そんな中、寮を抜け出しどこかへか
けていくひかりを追って華恋がたどり着いた先は聖翔音楽学園の地下劇場。そこでは、
「トップスタァ」を目指して戦う少女達の「レヴュー」が行われていた…
レヴューの虜になる
物語の主軸となる愛城華恋、神楽ひかり含め9人の舞台少女たちがメインキャストとな
る。彼女たちは、様々な思いを秘め舞台に立っている、幼い頃の約束を果たすため、星を
掴むため、たった一人の主役になるため、それを追うため。彼女たちの思いが炸裂するの
が舞台少女達の戦いである「レヴュー」である。舞台に立ち、歌って踊って相手の上かけ
にある金のボタンを奪う、それが勝利条件。曲に合わせて目まぐるしく展開する舞台装置、
彼女たちの掛け合いが織りなす熱量、それらが最高の作画と演出で私達を魅了する。現在、
公式チャンネルがYoutubeで1話を無料で公開している。レヴューとは一体どういうもの
なのか気になった人はぜひ見て欲しい。
圧倒的なキャラクターへの掘り下げ
本作品、正直言ってストーリー自体は凄く面白いというものではない。しかし、それを
補って余りある程にキャラクターが魅力的すぎる。彼女たちは様々な苦悩を抱えながらも
舞台少女として努力を重ねており、それらが垣間見える日常パート、それが爆発するレ
ヴューパートを見ることで彼女たちの人間性を感じることができる。この作品は、結局の
ところ彼女たちを見る作品なのだ。ストーリーの上に舞台少女として存在している彼女た
ちのキラめき、それがレヴュースタァライトなのだ。
劇場版が最高すぎる
劇場版少女歌劇レヴュースタァライト、最高すぎる。アニメも良い作品であることは間
違いないけれど劇場版の完成度の高さの前にはそれであっても霞んでしまう。アニメの時
点で素晴らしい作画が劇場版では更に良いものになり、レヴューシーンはキャラクター達
の背景が分からなくともそれ単体で私達を引き付けるだけの魅力がある。勿論、キャラク
ター達の掘り下げも更に行われており、彼女たちについて今まで以上に深く知ることがで
きる。正直言って全てが良すぎて言葉では表現できないが、Filmarksの2021年上半期映画満足度ランキングでは1位を獲得したという事実は本作品が最高である揺るがない証拠だ。もう上映開始から3ヶ月以上たっており上映している映画館は少ないが是非とも見て欲しい。全身に強い衝撃を受けたような体験は劇場でなければ体験できない。
最後に
今までレヴュースタァライトの魅力を語ってきたが、正直伝えきれたとは思えない。と
にかく見て欲しい。絶対に後悔することはないと断言できる。前述した通りyoutubeで
1話は無料公開されており、残りはdアニメストアで見れる。時間が無い人は、アニメ総
集編であるレヴュースタァライト・ロンドロンドロンドがアマゾンプライムにある(正直
言って既視聴者向けではあるが)を見て欲しい。そして映画館で劇場版少女歌劇レヴュー
スタァライトを見て欲しい。感想を待っています。