——多摩丘陵から東に30キロ離れた都心のビル群を望む。

よく晴れた日の朝、カメラを背負った私は小高い丘の階段をせっせと登っていた、ふと振り向くと、満開の桜の間から朝日に照らされたビル群が見えた。

——すごい。

朝日に照らされた真っ直ぐなビルたちが、整然と都心の空に伸びている。私はいつの間にか都心の景色を所与のものとして気にも留めなくなっていた。しかし、都心の天と地の境界線は、まるで定規で設計するかのように日々誰かの手によって書き換えられ続けていたのだ。

DESIGN _MASAFUMI SAITO