まちと本屋の未来

――この先も本屋がまちに存在し続けるにはどうしていくべきでしょうか。

 それぞれの本屋がどのように個性を出すかを模索していくことが必要だと思います。面白い陳列をしたり、カフェを併設したりして集客に成功している事例は全国でいくつもあります。数多くあるまちの本屋さんそれぞれが個性のある店に変えていくことができれば、まちにとっての本屋の魅力は高まるのではないでしょうか。

八戸市にある地元の本屋さんのなかにも、コミックが充実したお店や、店員さんが作るポップで有名になったお店とかすごく個性のあるお店は何店舗かあって。そういうお店に注目が集まって多くのお客さんが訪れるように、私たちもバックアップをしてとにかくそれぞれの本屋の特徴を前面に出そうと頑張っています。

――これから先、まちから本屋が消えてなくなることはないのでしょうか。

 ないように祈りたいですね。本が持つ豊かさと出会う場所である本屋は絶対に必要なところだと思っています。そのためにも私たちのこのブックセンターという形態を新たな本屋の在りかたの一例として示せたらなと思います。

――まちにとって、そしてまちの人にとって八戸ブックセンターは今後どのような存在になっていってほしいとお考えですか。

 本を読みたいなとか、調べごとをしたいなと思ったとき、いままでまちには図書館か民間の書店に行くという選択肢しかありませんでしたが、もう一つの新たな選択肢としてうまくつかってほしいです。

また、この施設が位置している中心街が盛り上がることでまち全体に活気が戻ってきてほしいという思いもあります。

うちを目的に来たお客さんは、中心街で時間を過ごし、中心街をグルグル回って歩いているお客さんは、疲れたらうちで休憩していく。そういう使われかたが地元に根付いてほしいということが大きな願いですね。

地方にある八戸市には人口減少という課題がありますが、それがいますぐ解決できるものだとは思っていません。ただ、八戸市が魅力あるまちであれば、一回まちを出ても戻ろうという考えを持ってくれるんじゃないでしょうか。そんなまちづくりの力になれるような施設になることを望んでいます。

(註1)小林眞八戸市長が公約として掲げた「第6次八戸市総合計画」のまちづくり戦略のうちのひとつ。市民が本に親しむことができるよう、八戸市の各関係機関が連携しながら、本でまちを盛り上げることを目的としている。